Linuxで作曲する理由

パフォーマンスに優れている

AntiX LinuxSparkyLinuxのような軽量なディストリビューションなら、相当に非力なPC、型落ちしたPCでも動作する。重い、あるいは不要と感じた機能は、後からアンインストールできる。デスクトップ環境でさえも。また、バックグラウンドで走るサービス(デーモン)をすぐに止めたり起動できないようにしたりもできる。演奏中に余計なサービスが走っているのは音的に気持ち悪い。

次に、Linux系・Unix系OS向けのFLOSS(自由ソフトウェアかつオープンソース)なDigital Audio Workstation(DAW)には様々ある。そして、慣れが必要だが、ソースコードをクローンし、ビルドし、インストールすれば、すぐにそれらDAWの最新版が利用できる。また、この作業が億劫なら、OpenSUSEビルドサービス)、Arch LinuxAUR)、FedoraAudinux)など活発な音楽コミュニティがあり、それらDAWの最新のパッケージをインストールしやすいディストリビューションを選べばいい。

つまり、PCのリソースを曲作りに全振りできるうえ、様々なDAW等のソフトを試せるのが強み。ただ、日本語化されていないのはデフォなことと、Linuxはデバイスドライバー周りがやや苦手なので、外部機器との接続ではモノを選ぶことがあるのが弱み。

では、Linux系・Unix系OS向けのFLOSSなDAWの具体例を超主観的に見ていく。

  1. 話題性の高いDAW御三家: LMMS, Ardour, Zrythm
  2. 古式ゆかしきDAW御三家: Qtractor, MusE, Rosegarden
  3. クセが強い系DAW四天王: Radium, Helio, Stargate, GSequencer
LMMS

機能:★★★★☆
軽量:★★★☆☆
環境:Linux, Windows, MacOS

話題性の高いDAW御三家の中では、初心者向けなので一番おすすめしやすいDAW。

FL-Studioもどき、で説明が終わるDAW。内蔵プラグインやサンプル音源は、チップチューンやEDMに向いたものが多い。GUIツールキットはQt。

外部プラグインはLADSPAとWindows VST(要Wine)に対応し、あとはLV2にごく一部対応しているだけだった。しかし、2022年5月3日にネイティブVSTに対応するコードがマージされた。また、Carlaを呼び出す機能が内蔵プラグインとして用意されているので、これを介してDSSI・LV2・VST3のプラグインも利用できる。なお、Carlaは2022年7月16日のバージョン2.5.0からJSFXというReaper向け外部プラグインにも対応している。

開発は極めて活発だが、全然バージョン番号を足していこうとしない謎対応。だからNightlyバージョンを公式からダウンロードするのが吉。でも、自分でビルドできるに越したことはない。なお、Nightlyバージョンをパッケージで提供しているディストリビューションは少数。Flatpakのパッケージも古い。

余談だが、個人的に気に入らないのは、内蔵プラグインのGIG Playerは、libgigというGigaStudio・Gigasamplerファイル(.GIG)、Downloadable Soundsファイル(.DLS)、KORGサンプルデータファイル(.KSF・.KMP)、サウンドフォントv2ファイル(.SF2)、AKAIサンプルデータファイル(.AKP)を読み書きできるLinuxSamplerのライブラリーを利用しているにもかかわらず、GIGファイルしか読み込めないこと。でも、Gravis UltraSoundファイル(.PAT)を読み込めるPatManという内蔵プラグインのがあるから許す。

Ardour

機能:★★★★★
軽量:★★☆☆☆
環境:Linux, Windows, MacOS

YouTube等を見ていると、上級者が多く利用しているDAWのイメージ。

強いて言えばAbleton Liveっぽい。DAWとしての機能は一通り揃っており、簡単な動画作成機能まである。これらの中では商用DAWに一番近いかも。ただ、個人的には一部の操作性にどうかと思うところがある。GUIツールキットはGTK。

外部プラグインはLADSPA・LV2・VST・VST3に対応している。また、DSSI・Wineを介したWindows VST・JSFXの外部プラグイン等には、Carlaをプラグインとして利用すれば対応可能。内蔵プラグインは、エフェクト系が充実している。

開発は活発。FLOSSだがビルドしたバイナリはサポート付きで有償というビジネスモデル。しかし、多くのディストリビューションがパッケージを提供しており、Flatpakのパッケージも新しいため、大丈夫なのかと心配するが、Amazonの最初のプログラマーとして稼いだ人の開発だから、大丈夫なのかも。ちなみにこの人、Linux系・Unix系OSの音楽関係には欠かせないJACK(後述)の開発者でもある。それはさておき、自分でビルドできたほうが吉。

Zrythm

機能:★★★★☆
軽量:★★☆☆☆
環境:Linux, Windows, MacOS

Bitwig Studioに似ているかも。派手なGUIで、機能的には一通りのものが揃っている。GUIツールキットはGTK。

外部プラグインはLADSPA・DSSI・LV2に対応している。また、VST(Wineを介したWindows VSTを含む)・VST3・JSFXの外部プラグイン等には、Carlaとのブリッジ機能が内蔵プラグインとして用意されているので、これを介して利用できる。

開発は活発で、すくすくと成長している。FLOSSだがビルドしたバイナリはサポート付きで有償というビジネスモデル。パッケージが提供されているディストリビューションは少数。Flatpakにパッケージはあるけれど、バージョンが出てこない。だからビルドできると吉。と言っても、公式が配布している無償版の機能制限は緩いので、実際にはこれを利用している人が多いみたい。

なお、2022年1月10日のバージョン1.0.0-alpha.27.0.3からGUIツールキットがGTK3からGTK4に変更され、我が環境ではビルドできなくなったので、その後の成長を知らない。

Qtractor

機能:★★★☆☆
軽量:★★★★★
環境:Linux

わかりやすくて、かつ、日本語化されていることから、古式ゆかしきDAW御三家の中では一番おすすめしやすいDAW。

シーケンサーにDAW機能が付け足されたような曲作り向けのソフト。といっても伝統的なDAW機能が問題なく揃っている。しかし、驚くべきはそれでもなお軽量なこと。64ビットCPU黎明期の古いPCでも動作する(VitalフォークのVitaliumのような重量級プラグインを適用すれば即XRunだが)。GUIツールキットはQt。

外部プラグインはLADSPA・DSSI・LV2・VST・VST3に対応し、2022年7月7日のバージョン0.9.27 からはCLAPにも対応した。VSTでは、古式ゆかしきDAW御三家の中では唯一FXB(バンクファイル)・FXP(プリセットファイル)に対応している。また、外部プラグインとの親和性は高い。なお、Windows VSTプラグインにはDSSI-VST等のプラグインブリッジか、CarlaをLV2又はVSTプラグインとして利用することで対応できる(いずれの方法も要Wine)。

開発は普通。開発元はQjackctlというJACKのフロントエンドや、QsamplerというLinuxSamplerのフロントエンド等も開発していて、Linux系・Unix系OSの音楽界隈にとって欠かせない存在。多くのディストリビューションがパッケージを提供しており、公式でもRPMパッケージとAppImageでバイナリを配布している。Flatpakにも公式による新しいパッケージがある。だからビルドできたほうがいいかも、くらい。

MusE

機能:★★★☆☆
軽量:★★★★☆
環境:Linux

MusE

Linux好きの人にはピッタリであろうDAW。

シーケンサーに伝統的なDAW機能が付け足されたような感じだが、こちらはMIDI機能の充実とPythonインターフェースが強み。硬派な作りで、その分独特な操作性と言えなくもない。GUIツールキットはQt。少しだけ内蔵プラグインがある。

外部プラグインはLADSPA・DSSI・LV2・VSTに対応している。また、DSSI-VSTというブリッジを介したWindows VSTの読み込みにも正式対応している(要Wine)。ただ、VSTプラグインのネイティブGUIへの対応がやや弱い。一方で内部のルーティングはいろいろ複雑に組み合わせることができ、マルチティンバーなプラグインが多用されることを想定した設計に見える。この辺がLinuxっぽい。

開発は普通。多くのディストリビューションがパッケージを提供しており、公式サイトもAppImageでバイナリを配布している。Flatpakにも新しいパッケージがある。だからビルドできたほうがいいかも、くらい。

余談だが、MusEから楽譜制作機能が分離してMuse Scoreという楽譜作成ソフトになった。DAWのMusE、楽譜制作ソフトのMuse Score、テキスト音楽ソフトのMuseの3つはとても紛らわしい。

Rosegarden

機能:★★☆☆☆
軽量:★★★★★
環境:Linux

まず、珍しく日本語化されているのがいい。

シーケンサーに伝統的なDAW機能を取って付けたような曲作り向けのソフト。ピアノロールはもとより楽譜制作が強みで、サンプル音源の編集機能がないのが弱み。GUIツールキットはQt。一昔前の見た目と機能。だが、それがいい。

外部プラグインはLADSPA・DSSIに対応している。また、DSSI-VSTというブリッジを介したWindows VSTの読み込みにも正式対応している(要Wine)。これら以外の外部プラグインを利用するとなると、MIDIでプラグインホストと接続することになるので骨が折れる。しかし、非対応の外部プラグインを使わなければ、どうということはない。ただ、内蔵プラグインはない。

開発が保守的で遅めなのも見た目のとおり。多くのディストリビューションがパッケージを提供しているが、公式はバイナリを提供していない。この辺がLinuxっぽい。そして、開発が遅めな分、バージョンアップするのは重要な更新の場合が多いので、バージョンアップ時にはビルドするのが吉。ただ、Flatpakには新しいパッケージがある。

余談だが、その保守性からか、かつてはOpen Octave Midiというフォークが生み出された。このフォークはMusEのシーケンサー機能を取り込むなど意欲的だったが、現在は開発が終了し、更にCarlaの開発者がフォークさせたLibre Octave Studioも長続きしなかった。ちなみに、現在はRosegarden ForkというDAWが生み出されている模様。

Radium

機能:★★★★☆
軽量:★★☆☆☆
環境:Linux, Windows, MacOS

これらDAWの中ではRenoise的な立ち位置。トラッカーにピアノロールが併存する独特な作り。Pure Dataに対応していたり、PythonやSchemeのエクステンションに対応していたりする点がいかにもギーク向けっぽい。

これすごくいいんだけど、正直トラッカーというものの経験が少ないので、上手く使いこなせない。使いこなせたら面白そう。

外部プラグインは、LADSPA・VST・VST3に対応している。また、2022年9月26日のバージョン7.0.0からLV2に対応した。Windows VSTプラグインにはAirwaveLinVstSFZero-Xと同じ開発者)等のプラグインブリッジか、CarlaをLV2又はVSTプラグインとして利用することで対応できる(いずれの方法も要Wine)。

開発は活発。FLOSSだがビルドしたバイナリはサポート付きで有償というビジネスモデル。パッケージを提供しているディストリビューションは少数。Flatpakにもパッケージはない。だから、自分でビルドするのが吉。

Helio

機能:★★☆☆☆
軽量:★★★★☆
環境:Linux, Windows, MacOS, iOS, Android

まず、日本語化されているのがいい。フォントが選べるので、文字化けの心配もない。

機能とUIはシンプルで、UIと操作感がおしゃれ。でもシンプル過ぎて、英語のドキュメントをよく読まないと使いこなせない。YouTubeのチュートリアル系の動画を視聴しても使いこなせないのは珍しい。でも慣れてくると、よくできたUIだと感心する。

JUCEというC++言語によるクロスプラットフォームなマルチメディア系アプリケーション向けフレームワークで作成されている。DAWでは、WaveformのエンジンであるTracktion EngineがJUCE製。JUCE製スタンドアロンによるMIDI制御は、スタンドアロン側からMIDIポートは見えるが、Qjackctlのグラフからはそのままでは見えないので、MIDI接続に戸惑う。一方で内部のルーティングは簡単。マルチティンバーなプラグインが多用されることを想定した作りに見える。

また、トラックに直接サンプル音源を取り込めないのが弱み。しかし、それもサンプラーのプラグインを利用しろという設計思想っぽい。

外部プラグインはVST・VST3に対応している。その他プラグインはCarlaを介して利用することを推奨している。つまり、それを外部プラグインとして読み込み、そこからLADSPA・DSSI・LV2・JSFX及びWindows VSTプラグイン(要Wine)を利用する。なお、実行ファイルをフルパスで実行しないと、外部プラグインを読み込まない。あと、わずかに内蔵プラグインがある。

開発はそこそこ活発。パッケージを提供しているディストリビューションは少数だが、公式がAppImage、DEBパッケージ、TARボールのバイナリを配布している。Flatpakにも新しいパッケージはある。だからビルドできたほうがいいかも、くらい。

Stargate

機能:★☆☆☆☆
軽量:★★★★★
環境:Linux, Windows, MacOS

Stargate

クセが強い系DAW四天王の中では、一番試してもらいたいDAW。我が環境ではビルドが通らず、公式のAppImageも使えないので、公式のWindows版バイナリでのレビュー。

伝統的なDAW機能はある。ただ、外部プラグインを利用できない。しかしこれは意図的であり、このDAWの目標は64ビットCPU黎明期の古い720p(1280×720)画面のノートPCや、Raspberry Pi 4で動作させることだから。よって、内蔵プラグインとサンプル音源・SFZファイルで音作りを完結させるという設計思想になっている。とは言っても、MIDIで外部とやり取りできる作りにきちんとなっている。

今、非力な1280×800画面の2in1 タブレットPCで動かしながらこの記事を書いているが、動作にイライラを感じることはない。だから、押入れの奥底に眠っているネットブックが、バッテリーさえヘタレていなければ生き返るかも知れない。

音作りに必要なサンプル音源とSFZファイルは、リンクを貼っておくから自分で拾ってこいというスタンス。これも、記憶容量が少ない場合を意識してのことか。

シンプルなGUIで、操作性は直感的で迷うことはない。よくできている。

開発は普通。ややバギーな部分もあるが、徐々に改善されている模様。ディストリビューションのパッケージとしてはあまりお目にかからないが、公式サイトでDEB・RPMのパッケージやAppImage等のバイナリを配布している。だからビルドできなくても問題ない。ただ、Flatpakにパッケージはない。

余談だが、ChromeOSやAndroidにも対応していたら、間違いなく我がChromebookやAmazon Fire TV Boxへインストールするだろうに。今、これらで曲を作ろうとするなら、BandLabSpotifySoundtrapのようなオンラインDAWか、面倒にもCrostiniDebian norootのような仮想環境で何とかするしかないから。

GSequencer

機能:評価不能
軽量:評価不能
環境:Linux, Windows, MacOS

Advanced GTK+ Sequencer、あるいは略してAGSとも言うらしい。GUIツールキットはGTK。我が環境の公式パッケージは、相性の問題なのか起動時のプラグインの読込みで落ちる。公式のAppImageやFlatpakのパッケージは、我が環境に合わない。自分でビルドすれば起動するのだが、何故かCPU占有率が100%近くになる。やむを得ずWindowsからレビューしようと思い、公式の配布サイトからWindows版バイナリをダウンロードし、前述の2in1 タブレットPCで起動したが、やはりCPU占有率が100%近くになる。だから評価不能。つまりレビューじゃなくて愚痴。

でもLinuxからできる範囲でやってみた感想を言うと、GUI・操作性が一味違う。覚えていないけど、似た感じのソフトウェアシーケンサーがあったような気がする。つまり、多機能なシーケンサーっぽい。これ使えたら面白そうだな。

外部プラグインはLADSPA・DSSI・VST3に対応しているようだが、我が環境でVST3に対応させようと、VST3 SDKをビルドしてインストールしていないためか、ビルドが通らない。一方、内蔵プラグインも一通り揃っているっぽい。しかし、プラグインを適用しようとすると完全に固まる。つくづく我が環境と相性が悪い。しかも、バージョン4.0.0からGUIツールキットがGTK3からGTK4へ変更になり、我が環境ではビルドできなくなったというオチ。

開発は活発で、多くのディストリビューションがパッケージを提供しているが、その割にはマイナーかも知れない。

【備考】

次のようなFLOSSはレビューから除いているので、念のため。

  • Non DAWFrinikaのような開発又はメンテが止まっているもの
  • AudacityTraverso DAWのようなオーディオ編集・録音に重きを置いているもの
  • Aria MaestosaMidiEditorのようなMIDI編集・シーケンサーに重きを置いているもの
  • SunVoxBuzztraxのようなトラッカー機能に重きを置いているもの
  • AnklangBeastの後継)やBespokeのようなできたてホヤホヤなもの
  • FamiStudioのようなLinuxではインストールまでに一手間かかるもの

ビルドがさほど煩雑でない

慣れが必要、と前述したが、Linux系・Unix系OSは開発用途のOSなので、コマンド一つでビルドのための開発パッケージ・依存パッケージをインストールできる。そして、実際にパッケージをインストールし、DAW等をビルドするには、Debian系ディストリビューションの場合、ターミナルで次のように叩けば済む。

sudo apt install ○○
git clone ●● hoge
cd hoge
autoreconf -if
./configure  --prefix=/usr/local
make
sudo make install

ただ、一筋縄ではいかないものもある。また、cmakeやmesonといった比較的新しいビルドシステムを利用しているものもある。そういう意味で、慣れが必要になる。ちなみに、新しいビルドシステムは、新しいだけあって概ねビルドが楽だ。

なお、FLOSSなDAWでは、ノンフリーライセンスなVST2プラグインをホスティングする場合、自分で公式のVST2のSoftware Development Kit(SDK)をダウンロードしてビルドする必要がある。だから、ビルドできたほうがいい。しかし、公式からリバースエンジニアリングされたフリーライセンスなVST2のSDKがあるので、それを利用しているソフトの場合、自分でビルドできなくても問題ない。

JACKが便利すぎる

JACKとは、オーディオ及びMIDIデータの接続を提供するサウンドサーバデーモン。ALSA等のオーディオドライバーのバックエンドとして動作する。だからASIOとは異なるが、ASIOと同様に低レイテンシーを実現する。しかも導入は簡単。JACKはほとんどのディストリビューションからパッケージで提供されているので、パッケージ管理システムを利用してインストールするだけ。管理用のフロントエンドも数多ある。これほど便利なものをインストールしない手はない。

応用すると、例えばSeq66(又はその他のSeq24ファミリー)やGiadaのようなライブ向けルーパー、CarlaElementのようなプラグインホスト、BristolPHASEXのようなJACKクライアントなシンセサイザー、jack_mixerJAMinのようなミキシング・マスタリング系ソフト、それにjack-keyboardのような仮想MIDIキーボードに対し、JACKのフロントエンドでオーディオルーティング・MIDIルーティングすれば、曲作りの環境が揃う。

つまり、オールインワンなDAWに頼らず、それぞれお気に入りのソフトをモジュラー(部品)のようにして曲を作ることも可能。もちろん、そこに外部機器を加えてもいい。

結論

LinuxにもBitwig StudioWaveformStudio OneMixbusRenoise、それにReaperといったプロプライエタリな商用DAWはある。しかし、ここで見てきたFLOSSなDAWは、原則、メールアドレスでレジストしたり、シリアルナンバーを発行してもらったり、DAWベンダーの管理ソフトでダウンロード・インストールしたり、ソフトにシリアルナンバーを登録してインターネットで通信したりする必要がない。USBメモリーをキーにする必要もない。

これだけのメリットがあるLinuxでの曲作り、プロじゃないのでプロユースにどうかはわからないが、素人ならFLOSSで十分堪能できると思う。